こんにちは。一度は事件に巻き込まれて推理してみたいハルミナです。
幸か不幸か事件というものに縁遠いので漫画でハラハラドキドキを体験しています。
ミステリ漫画はある程度こうなるのかな?と考えますが当たったためしがありません。
いつも想像の上をいくストーリーに感服しています。
こういうのってどうやって思いつくのでしょうか?
すごいなあと思います。
今回もきっと読者の想像を超える展開が待っているはずです。
早速紹介していきましょう。
『BASARA』の作者がミステリ漫画描いてる、と小耳に挟んだので既刊4巻読んでみたらおおおお面白れー! しかも作者の自画像が『BASARA』の頃から変わってねー!
— 澤村伊智 (@ichisawamura) April 3, 2019
田村由美『ミステリと言う勿れ』 pic.twitter.com/gXSOT7lZVJ
「ミステリと言う勿れ」4巻あらすじ
- 広島での狩集家の代々の相続争いで、過去をさかのぼる整。
- 明かになった仕掛け人の存在。
- さらに、汐路の父母たちの以外な意思が明らかとなり…!?
- そして家に戻った整は土手を散歩中に記憶喪失の男に出会います。
- 話を聞いているうちに男が「爆弾を仕掛けた。」と口にして・・・。
- 土手から転げ落ちた整は病院に入院することになり、そこで出会った元刑事牛田。
- 牛田の残した意味深な言葉。
- そして廊下を歩いていると、壁に貼られている掲示物に奇妙な誤字があることに気づき・・・。
ミステリと言う勿れ 4巻読んだ。
— 句とう (@comic_0032v) February 9, 2019
良い。1巻や2巻が120として、80くらいに落ちてるけどそれでも面白い。相変わらず夢中でセリフを追ってしまう漫画だな。中盤からはこれまた変わったストーリーの進め方だ。整くんに救われた人間が暗転したコマに表記されるが、彼自身が救われるのはいつになるのか pic.twitter.com/5nEYgHi0HH
主な登場人物
久能 整(くのう ととのう)
大学生。
探偵役。
ボリューミーな天然パーマの髪と仏頂面が特徴的な青年。
友達も彼女もおらず、土日にカレーを作るのが趣味。
狩集 汐路(かりあつまる しおじ)
狩集幸長の孫。
可愛い女子高生
波々壁 新音 (ははかべ ねお)
汐路のいとこ。
やんちゃそうな若者。
理紀(りっきー)
りっきーこと狩集 理紀之助(かりあつまる りきのすけ)
汐路のいとこ。
メガネの優しそうな男性。
赤峯 ゆら(あかみね ゆら)
汐路のいとこ。
小さい子供のいる若い母親。
車坂朝晴(くるまざか あさはる)
狩集家の顧問弁護士車坂の孫。
汐路の初恋の相手。
牛田悟郎(うしだ ごろう)
元刑事。
末期の入院患者。
ミステリと言う勿れ
— 怒涛の沖田 (@dotou_okita4649) September 1, 2021
何回も読み返すけど、やっぱり4巻は泣かせに来てるな
「ミステリと言う勿れ」4巻ネタバレと感想
本来の狩集家は幕末に裏切った小作人らによってほぼ全員殺されていたのです。
小作人の首謀者が主人に成りすまして繁栄してきたのが現在の狩集家でした。
朝晴含む狩集家の顧問弁護士を受け継ぐ家系。
顧問税理士を受け継ぐ家系。
こうした狩集家の乗っ取りの事実を隠すために、狩集の子孫は先祖に似た容姿をもつ天然パーマで色白の者を殺してきたのです。
こうして秘密を守り合い、繁栄してきたのが今の一族でした。
朝晴は顧問弁護士を受け継ぐ家系の者として忠実に役目を果たそうと、容姿が先祖に似ている汐路の父らを殺そうと企てます。
そして巻き込まれてきょうだい全員が死亡してしまうという事故が起こってしまいました。
朝晴の誤算は、汐路の父らが逃げ延びていた狩集家の子孫を見つけていたことでした。
三家に受け継がれている役目は、狩集の本当の血筋を受け継ぐ者を見つけ出し、抹殺することも含まれていたのです。
そこで朝晴は汐路たちに、彼女の親たちが辿った謎かけを解くよう要所要所で裏で仕向けていました。
そして汐路の父が遺したUSBの情報を知るために見つけさせようとしていたのです。
しかし、整が機転を利かせ朝晴は偽物のUSBを掴まし、まんまと罠にかかった朝晴は警察に逮捕されました。
汐路は小さいころ朝晴に悪気なく伝えた情報によって親たちが亡くなったことに激しいショックを受けてしまいます。
整は従兄姉たちが亡くなったのは汐路のせいではないと強く否定し、悪いのは朝晴だと言い聞かせました。
朝晴は事情聴取の間もずっと、自分は崇高な使命を果たしただけだといい続けたのです。
整とすれ違いざまに朝晴はUSBを見つけたのか訊きましたが、整は見つけていないと答えました。
その場には泣き崩れたままの汐路と沈痛な表情の従兄姉三人が残されました。
頃合いを見計らった整は唐突に
「本当の狩集の子孫の方に会いに行きましょうか」と言います。
整は汐路との会話でUSBのがどこにあるのかわかっていたのでした。
その後、汐路たちと整は、狩集の本当の血筋を受け継ぐ女性の家を訪ねます。
女性の家には代々受け継がれてきたという朝顔の着物を着た日本人形がありました。
汐路の父が蔵から持ちだしていた桜の花の着物を着た日本人形もあったのです。
女性は汐路の父からおとぎ話みたいな乗っ取り話を聞いたけれども、生家ではそんな話は聞いたこともないし、証拠もないと笑いました。
しかしそんな女性に父たちは「こんなバカなことは自分たちの代で終わりにして、子供たちには決して引き継がせない」
と強く宣言して帰ったと教えてくれました。
石でアクセサリーを作るのを生業としていたその女性は親たちから子どもたちへ贈るブレスレットの注文を受けていたと言います。
ブレスレットに使われているパワーストーンの説明を聞き、汐路たちは数年越しに親からの愛に満ちたメッセージを受け取り目に涙を浮かべました。
こうして整は依頼を果たし、汐路と従兄姉らに見送られながら帰りの新幹線に乗り家路に着いたのでした。
雨が降る休日、外にランチを食べに出た久能は、草の生えた川原の土手近くでびしょ濡れの浮浪者じみた男に出会います。
男は傘もささず地面に座り込み、何やら口ずさんでいました。
どうやら詩を暗唱をしているようです。
整はその詩を知っていたので男に話しかけます。
男の様子がおかしいと感じた整は男をちかくの休憩所に連れていきました。
男はふらふらと休憩所の椅子に座ると「自分がなぜここにいるのか、名前も家もわからない。」と言うではないですか。
整は警察や救急車を呼ぼうとしましたが、男はそれをかたくなに断ります。
久能は無理強いせず、思いつくままに雑学を男に話し始めました。
男はその雑学聞きながら、少しずつ自分のことを思い出し、ぽつりぽつりとしゃべり始めます。
整が男の指についている牡羊座のマークが彫られた指輪について聞こうとすると、男は急に「どこかに爆弾を仕掛けた」と言い出したのです。
驚いた整が詳しく話してくれというと、男はこれまで以上に適当に答えをはぐらかします。
その様子をみた整は「思い出したんですね」と男に言いました。
整は知り合いの刑事に連絡します。
警察はは久能の情報を足掛かりに爆弾を見つけ、爆破寸前に無事に処理することができました。
そして休憩所に交番の警察官がやって「車で人をはねた。」と交番に自首してきた人物がいるが肝心の被害者が見つからないということでした。
その事故の被害者が爆弾犯だったのです。
警察官は男を取り押さえ男はそのまま連れて行かれました。
残った整は落ちていたスマートフォンを拾おうとして足を滑らせ、土手を転げ落ちてしまいました。
救急車で運ばれた整は経過観察のため入院することになります。
そして事務処理の関係で退院は二日後の月曜日と決まりました。
隣のベッドから音がするのでカーテンを開けると老人が本を読んでいました。
老人の名は牛田悟郎(うしだ ごろう)、文庫本はマルクス・アウレリウスの『自省録』でした。
入院している女の子が、自分は丸暗記したから、と牛田が譲りうけたと話します。
元刑事だという牛田は、かつて捜査した事件の話を始めました。
女性が何人も殺された事件で、平然と証拠も指紋も残していく羽喰玄斗(はぐい げんと)という男が犯人でした。
そして警察に保護を求めてきた女性が、刑事と一緒にいたにもかかわらず羽喰に襲われ亡くなったと聞かされます。
襲われた刑事は牛田の相棒で命は助かりましたが、障害が残り警察を辞めてしまったということでした。
羽喰のそれ以降の犯行はなく行方もわからなくなってしまったのです。
整はその話を聞いて「相棒の刑事さんが犯人を殺したのでは?」と尋ねます。
牛田は「相棒を疑うに足る証拠を手に入れたが、思わずそれを隠してしまったのだ。」と答えます。
相棒には、最後の事件の被害者を殺す動機もありました。
牛田は長い間そのことを誰にも話していなかったけれど、殺人事件の時効が廃止となり自分の余命が幾ばくも無いことを知り悩んでいると話します。
そんな牛田に整が自分の考えを言うと牛田は「事件の証拠をどうするか、実は決めていた。」と呟きました。
しかし会社経営者となった相棒が見舞いに訪れ、身寄りのない牛田ことを知り面倒を見ると言ってくれたことで気が変わったと言います。
ほほ笑む牛田に、久能はどう気が変わったのか尋ねましたが、牛田は黙っているだけでした。
牛田は『自省録』を久能に譲ると、「版が違うと役に立たないかもしれねえから」と不思議なことを言い、ベッドに横になりました。
翌朝、久能が目覚めると、隣のベッドには誰もいませんでした。
看護師に尋ねると、牛田は昨日の朝亡くなっていたと教えられます。
冷や汗をかく久能の病室へ、牛田の相棒だった男が訪れました。
そしてすぐに警察の人間がやってきます。
警察に牛田から事件の証拠と捜査メモが送られてきたこと、捜査の結果、彼が所有する別荘の庭から羽喰玄斗の白骨死体が出てきたことを告げました。
相棒だった男は面倒を見ると言ってことで牛田のプライドを傷つけたせいかなとつぶやきましたが整はそうではないと昨夜のことを話します。
男は牛田の言葉をかみしめ、警察に連行されていきました。
入院中の整は病院の廊下を歩いているうちに、壁に貼られている掲示物に奇妙な誤字があることに気づきます。
誤字を並べ替えると、『温室に三時に招待』というメッセージができあがりました。
整が3時に温室に行ってみると、またしても謎解きメッセージが。
メッセージを頼りに、今度は奥の部屋の床には意味不明の数字が並んでいるのを見つけます。
整はとっさにスマートフォンで写真に撮って保存しました。
そこへ温室を管理する眼鏡の女性が現れたので整は温室から出ていきました。
病室のベッドで牛田にもらった『自省録』を眺めていた整は、床の謎の数字が『自省録』の中の文字を示す暗号であると気づきます。
メッセージの内容は『夜三時に戻ってこい』。
その通りに行動した整はまたしても温室の床に数字の暗号を発見し、鉢の中に隠されたショルダーバッグを見つけ出しました。
温室を管理する眼鏡の女性がその様子を目撃し、「どうしてわかったの?」とうろたえ始めます。
うろたえる女性をなんとか落ち着かせ、女性からショルダーバッグを隠した理由を聞くことができました。
ショルダーバッグは女性と仲の良かった宗像という老婦人のもので、娘に渡してほしいと言われていたのでした。
しかし老婦人の娘は母の遺体も遺品も引き取りを拒否したのです。
腹が立った女性はショルダーバッグを持ち出し隠してしまったということでした。
ショルダーバッグの中には大金がはいっていました。
整は娘が拒否した理由はバッグの中にあるというと、女性にバッグの中を見るように言います。
するとバッグの中には手紙がありました。
手紙を読むと老婦人は女性にそのバッグを譲るつもりであったことがわかります。
戸惑う女性に、整は病院の顧問弁護士に相談するように助言します。
女性が温室を去ると、整は温室を見まわし、呼びかけます。
「あの、僕を温室に呼んで、数字の暗号を書いた人、いませんか」
陰から現れたのは、パジャマの上にコートを着た、ロングヘアの美しい女性でした。
整は「牛田さんに『自省録』をあげた女の子は、貴女ですか」と尋ねます。
彼女は数字の暗号を口にして久能にメッセージを残すと、「ライカ」と名乗って姿を消しました。
整は慌ててメッセージを解読しました。
内容は『明日の午後三時、ここで』。というものでした。
まとめ
面白かったわね。
整の機転で犯人がわかって逮捕されたのにはスカっとしたわ。
朝晴が最後まで崇高な任務って言ったのには腑に落ちないけれど、そう思っているぐらいじゃないとできないことよね。
無事に子孫にもあえてしかも親からのメッセージを受け取った汐路たちの涙にハルミナもほろっとしました。
そしてまた新たな事件が始まりましたね。
今度は暗号。
ひとつひとつは解決していったけど、さらに謎が深まった終わり方。
次回作が楽しみです。
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